「慟哭は聴こえない」を読んで
今回は半日で読み終えた。
これまでと違い、私にとっての難読漢字が無かったせいかな。
本シリーズは、4つのショートストーリーを繋ぎ合わせてある流れであった。
前作までの登場人物が思い出される様に各話に年を得て登場してくる。
初回を先週読み始め続けてている私には急に時の経過に戸惑うが、著者のあとがきを読むと
一作目二作目と間があるのでこの様な経過設定になったとのこと。出版と同時に読まれている方々には納得いくことだろう。
登場人物の成長が結果としてうかがえるが、できればそれまでの途上も知りたく思う。
進学への障壁での苦闘は、未だ悔やまれる私の遥か昔を思い起こさせた。身体的障がいは何もない私でさえ、大変な悔しさを味わった。私の障壁は今の時代ではあり得ないことだろうが。
フィクションとして表現されながらの今回も手話というか文化知識を得ることができた。
ずいぶん本を読むことから遠のいていたのでそんな当たり前の事にちょっとした喜びを得てします。久々に読書でありながら良い著者に出会ったという事である。
ショートストーリーのせいか、あまり重くのし掛かる内容では無かった様な。なので軽く読み進めたのだろう。
次に読むのは「わたしのいないテーブルで」かな?